個人事業主の中には、起業や副業の選択肢として物販やネットショップを始める方が多くいらっしゃいます。パソコン1台で手軽に始められ、商品もネットで仕入れることができるため、初心者にとっては取り組みやすいジャンルといえるでしょう。
しかし、注意すべき点もあります。それは、完全オリジナルで始める場合、集客が非常に難しいということです。個人でネットショップを開設しても、SEO対策や広告運用を行わない限り、集客は難しいといえます。さらに、広告を出すには費用もかかるため、初期投資が必要になることも負担になるでしょう。
また、ネットショップではクレジットカード決済を導入することが一般的ですが、これには月額の固定費が発生します。
「集客の難しさ」と「固定費の発生」という2点が、これからネットショップを始める方にとっては大きなハードルとなります。
そのため、楽天やアマゾンなどのショッピングモールを利用する方も多いです。しかし、最大手である楽天やアマゾンでは月額の固定費がかかります。売れるかどうかわからない段階で固定費を支払うのは、特に初心者にとって大きな負担となるでしょう。
こうした悩みを解消するのが、YAHOOショッピングです。YAHOOショッピングでは、ネットショップ運営にありがちな月額固定費が0円のため、手軽に始めることができます。
ここでは、これからネットショップを始める方におすすめのYAHOOショッピングについて詳しくご紹介します。
Yahoo!ショッピングは、日本国内で非常に広く利用されているオンラインショッピングモールで、1999年にサービスを開始しました。
LINEヤフー株式会社が運営しており、豊富な商品ラインナップと多様な出店者を特徴としています。2024年5月のデータによると、Yahoo!ショッピングの利用者数は3541万人に達しており、これはPCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルでの利用者数を示しています。この数字は、ECモール市場において楽天市場やAmazonに次ぐ規模です。
具体的には、同時期の利用者数はAmazonが6724万人、楽天市場が6631万人であり、Yahoo!ショッピングはその後に続いています
初期費用や固定、さらに売上ロイヤリティも無料ですので、他と比べると圧倒的に費用は安いといえます。（Tポイント原資、アフェリエイトパートナー原資など別途必要）また外部リンクなども自由に設置することができますので、YAHOOショッピングで人を集めて、ご自身が運営しているメインのサイトに誘導することも可能なのです。
Y
Yahoo!ショッピングへ出店することで、具体的にどのような利点があるのでしょうか。
ここでは、そのメリットと他の主要ECサイトとの比較を解説します。
Yahoo!ショッピングでは、初期費用や月額利用料が一切かからず、無料で出品を始められます。
資金的なハードルが低いため、個人事業主やネットショップ初心者にも参入しやすい環境です。
ここでは、日本を代表するAmazonと楽天を例に挙げ、その違いを比較していきます。
Amazonには「大口出品」と「小口出品」の2つの形態があります。 小口出品は月額料が不要で気軽に始められる一方、出品数や機能に制限があります。
一方、大口出品は月額費用が発生しますが、機能が充実しており、本格的な事業展開に適しています。
ビジネスとして本格的に取り組むなら、大口出品を選択する価値があります。
Amazonの料金例：
大口出品では、月額4,900円に加え、売上の8%～15%が手数料として必要です。 例えば売上が100万円の場合、約4,900円＋8万～15万円程度のコストがかかります。
楽天では初期費用として60,000円、月額固定費用として25,000円が必要です。 さらに、販売手数料に加え、楽天ポイント原資やシステム利用料なども発生します。
これらの費用を考えると、ネットショップ初心者には少しハードルが高いと言わざるを得ません。
Yahoo!ショッピングは初期費用や月額固定費用が無料で、参入コストを抑えられる点が大きな特徴です。 その分、販売手数料は高めに設定されていますが、売上がゼロの場合はコストが発生しないためリスクが少ないと言えます。
| 項目 | Amazon（大口出品） | 楽天（がんばれ!プラン） | Yahoo!ショッピング |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 無料 | 60,000円 | 無料 |
| 月額固定費 | 4,900円 | 25,000円 | 無料 |
| 販売手数料 | 8%～15%（カテゴリーによる） | 3.5%～6.5%（PC）、4.0%～7.0%（モバイル） | 2.5%～15%以上 |
| その他の費用 | FBA利用時は別途費用 | 楽天ポイント原資、システム利用料など | アフィリエイト手数料など |
この比較を参考に、自分のビジネスモデルに最適なプラットフォームを選ぶことが重要です。
Yahoo!ショッピングの出店者は、ヤフオクにも同時に出品できるため、オークションという別の販売ルートを活用できます。
これにより、販売チャンスが広がり、より多くの顧客に商品を届けやすくなります。
ヤフオクに出店するには、まずYahoo!ショッピングの契約・審査通過が必要です。その後、ストアクリエイターProを通じてヤフオクストア開設手続きを行います。
ヤフオクストアでは、大量出品の無料化や販促機能の利用が可能で、Yahoo!ショッピングとの併売もできます。
併売には「ヤフオク!併売契約」と「消費税設定の統一」が求められます。
Yahoo!ショッピングに出店するためには審査があり、一定の条件を満たさなければ出店できません。
この審査をクリアするには、必要な書類の準備や、場合によっては知識やスキルの習得が求められます。
初心者の場合は、この審査を目指して準備を進める過程で、ネットショップ運営に関する基礎知識を身につけることができます。
審査があるからこそ、出店前に必要な知識やスキルを習得できるため、結果的によりスムーズなスタートを切ることが可能となるのです。
日本国内において、Googleが検索エンジンシェアでトップを占めていますが、Yahoo! JAPANも2番目に大きなシェアを持っています。
そのため、Yahoo! JAPAN（およびGoogle）で商品が検索された際に、検索結果ページの上部へ表示されれば、そこから直接ショップへアクセスしてもらえる可能性が高まります。
Yahoo! JAPANやGoogleの利用者数は非常に多いため、これらの検索エンジンを通じて得られる訪問者は、販売機会の拡大につながる大きなメリットと言えるでしょう。
Yahoo!ショッピングには多くのメリットがありますが、デメリットもいくつか存在します。 デメリットを理解し、対策を講じることで成功に近づけるでしょう。どのような点に注意が必要なのか確認してみましょう。
Yahoo!ショッピングは出店無料化の影響で多くの事業者が参入しています。そのため、競争が激化し、審査制度が導入されるほどの人気があります。
競合店が多い環境では、自店舗が目立つように差別化を図ることが重要です。準備や戦略を怠ると、競合店に埋もれてしまう可能性があります。
出店準備では、効果的なデザインや商品説明、SEO対策など多くの作業が求められます。これらを実施するには時間と労力が必要です。
初心者にとってはハードルが高い部分ですが、一度軌道に乗ると安定的な運営が可能です。準備段階の努力が成功の鍵となります。
Yahoo!ショッピング内で目立つためには、広告を利用する場合があります。資金に余裕がある企業は広告費を投入して集客を行っています。
一方、SNSや動画配信サイトを活用して地道に顧客を増やす方法も有効です。長期的な視点で、広告以外の集客手段を取り入れるのも良いでしょう。
Yahoo!ショッピングの商品がGoogle検索で表示されることもありますが、上位表示を狙うのは簡単ではありません。他の出品者も同じ商品を出品している場合、競争が激しくなります。
商品を目立たせるためには、SEO対策が必要です。加えて、SNSや自社サイトを活用して集客を図ることで、検索エンジン依存を減らす戦略も効果的です。
Yahoo!ショッピングで出店する際には、必ず書類審査を受ける必要があります。
審査にはどのような書類が必要なのか、個人事業主と法人の場合に分けて詳しく説明します。
個人事業主の場合は、以下の書類が必要です：
開業届の提出が必須のため、サラリーマンの副業として始める場合にはハードルが高いかもしれません。
株式会社などの法人の場合、個人事業主よりも多くの書類を提出する必要があります。必要書類は以下の通りです：
法人として出店する場合、これらの情報を事前に準備し、審査に備えることが重要です。
Yahoo!ショップのストアページには会社概要を記載する必要があります。ショップ運営に必須の項目として、住所や電話番号の公開が求められます。
事務所を借りていて、公開しても問題のない住所や電話番号であれば良いのですが、多くの個人事業主は事務所を持っていない場合が多いです。
個人の住所を公開することで、クレーマーの訪問や嫌がらせといったリスクが考えられます。このようなリスクを抱えながらの運営は精神的にも大きな負担です。
そのような場合の対策として、バーチャルオフィスの利用がおすすめです。
バーチャルオフィスとは、低コストで住所と電話番号を借りられるサービスのことです。通常、事務所を借りる場合、敷金・礼金といった初期費用が必要です。さらに、家財道具の購入や毎月の家賃なども発生し、数万円～数十万円の固定費がかかります。
一方、バーチャルオフィスなら、事務所を借りるコストの10分の1以下、場合によってはそれ以下で住所と電話番号を利用することができます。
Yahoo!ショップに確認したところ、自宅住所ではなくバーチャルオフィスの住所でも問題ないとの回答が得られています。
バーチャルオフィスの利用は、個人情報の保護やコスト削減に効果的な選択肢です。Yahoo!ショップ開業を検討している方にぜひおすすめしたいサービスです。
バーチャルオフィスを利用するなら、オフィスナビが最もおすすめです。初期費用が一切かからず、月額わずか3,334円で住所と電話番号を利用することができます。さらに、郵便物の転送にも対応しているため、スムーズな業務運営が可能です。
突然顧客から電話がかかってきた場合でも、プロの教育を受けたスタッフが対応してくれるので安心です。また、住所は大塚や池袋といった信頼度の高いエリア、電話番号は東京03を利用できるため、企業としての信頼感を高めることができます。
